酒と映画とケンカの日々

日々の生活を趣味である酒や映画等の話題を織り交ぜながら綴りたいと思います
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女三人集まれば・・・

 「奇跡の海」という映画を御存知でしょうか。
ラース・フォン・トリアー監督の作品で主演は私の大好きな女優のエミリー・ワトソン。
この映画のあらすじを本当に軽くお伝えすると・・・
エミリー演じるベスは人を疑う事を知らない純真無垢な女。
ベスの住む村は、閉鎖的で他所者を嫌う。
しかし、ベスは他所者のヤンと激しい恋に落ち、村人の心配を他所に結婚します。
ヤンは出稼ぎみたいな仕事をしているので村を離れる事が多く、ベスは寂しい思いをします。
そして、ベスは神に祈るのです。
「ヤンが早く帰って来ますように・・・。神様、お願いします」と。
神はベスの願いを叶えます。
ヤンは村に帰って来たのです、大怪我をして・・・。
ベスは純真です。だから、自分が神に祈ってしまったから、ヤンが大怪我をしたのだと思い込みます。
そして、ヤンは大怪我をしたせいで精神的に屈折しちゃうんです。
ベスに大変な事を要求するのです。
「俺は下半身不随でお前を抱く事は出来ない。だからお前はだれか見つけて抱かれてくれ。そして、その様子を俺に教えてくれ。それを聞いて俺は間接的にお前と愛し合う事が出来るから」
ベスは純真な女です。
愛するヤンの願いを必死に受け入れるのでした・・・・。


結局、ベスは娼婦と村人や実の母親にさえ、罵られます。娼婦と罵られ石を投げられます。
挙句の果てに暴行されて死んでいきます。
最後まで、愛するヤンを思いながら・・・。
ヤンはベスの祈りが聞いたのか軌跡的に治ります。
そして、教会で葬儀をさせてもらえないベスを水葬するのでした・・・。
     完
この映画、非常に痛い映画でした。
ベスがヤンの為に他の男に必死に抱かれようとするシーンも、村人に石を投げつけられるシーンも、暴行されボロボロになるシーンも全て「痛い」。
そんな痛い思いばかりしながらも、ベスの瞳は真っ直ぐで美しい・・・。
その真っ直ぐな美しさが余計に痛い。
少しでも、ベスがヤンの願いに抵抗してくれたら・・・
少しでも、ベスにズルさがあれば・・・
少しでも、ベスに人を疑う心があれば・・・
そのどれもがベスにはない。
ベスは純真無垢な女なのだ。


さて、この作品を母、姉、私の女三人で鑑賞しました。
映画を観終わって、女三人しばし、沈黙。
母が、「けろりん、この作品を見たい理由は何?」と第一声。
私、「結構話題になってたからさ。こういう内容だとは知らなかった。ごめん」と訳もなく謝罪。
姉、「しかし、ヘビーな内容だったな・・・。」とポツリと呟く。
そして、三人の中で一番中心になったのは、ヤンがベスに「他の男に抱かれろ」と要求した事とそれを受け入れたベス。
母の感想。
「こんな要求を受け入れる女はこの世にはいない!!アホな男の考える幻想だ。はっきり言って現実味がなくてつまらん!!」
と中々手厳しい御意見。ベスは、男が作り出した理想の女像。つまり、偶像崇拝だと。

私の感想。
「私はベスみたいな女もヤンみたいな男もいる気がする。自分はボロボロに傷付いても愛する人の言う事を嬉々として受け入れる、そういう恋愛もあるんだろうなと。自分には全くないけど。」
こういう傍目から見たら辛いだけって感じの恋愛をしてる男女は実際居るような気がします。
でも、当人同士がその辛さや痛さを不幸と感じずに強い愛の絆と思ってるなら「幸せ」なのかなと・・・そう思いました。

姉の感想
「ベスのような女は実際居ると思う。そのベスの愚かともいえる程の純真無垢さを利用する男が非常に許せない。
つまり、この映画ではヤンだ。そして、ヤンは監督であるトリアー自身なのだ!トリアーはベスを純真無垢といえば聞こえが良いが実際は少し知能の遅れた女性という設定にしている。(実際、監督はそういう設定にしているらしい)色んな意味でベスという女をこんだけ利用して、傷付ける神経を疑う!!」
と、監督の持つ女性像にまで批判的だ。


女三人・・・一つの作品を通して感想は三者三様。
でも、一つだけ同じ意見を持つ事ができた。
「もう絶対にこの作品は観ない!!」


麗華様、またまた心温まるコメントありがとうございます。
麗華様のお母様とお姉さまの話を聞かせていただいて、何となく私の身内話もしたくなって書いてみました。
私達三人に共通していえる事はベスの様な純真無垢さはゼロって所です。
一つの作品で親子、姉妹でこんなにも違う意見が出てくるものかと面白く思ったものです。
そして、母や姉にたいして、「女」の部分を見たような気がしました。
今は、中々三人集まって映画鑑賞をする事は叶いませんが、いつの日か機会があれば三人で鑑賞したいなぁと思っています。



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この記事に対するコメント

「奇跡の海」とは観たことがありませんが..
観るのが怖そうな映画ですね!
聞いただけでも。。眉間に皺が寄ってしまいます
愛した男の為に身体を売ってお金を稼ぐ女もいることですからベスのような女もいるのでしょうね。麗華もけろりんさんのお姉さまと同じように監督が持ち合わせている女性観に怒りを感じます。女性蔑視ですよね。
ある種。。ここまでするほど愛してもらいたい男の理想像なのか....
あまり。。考えたくもありませんね。
でも,,,こんな風に女3人で映画を見て意見を戦わせるのもいいですねぇ〜
姉とは映画行ったことあるけど。。母とはないかなぁ〜・・・忘れちゃった(^_^;)
麗華 | 2009/09/03 5:45 AM
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